2016/09/18
第46回日本口腔インプラント学会 3日目
16日から3日間、名古屋国際会議場にて開催の日本口腔インプラント学会学術大会総会に出席して来ました。今大会では、今年度改定された新しいコンセンサスに基づくインプラント治療ガイドライン、長期予後を見据えた上部構造、今後訪れる超高齢社会においてのインプラント治療と対応、歯周病・インプラント周囲炎の対応法、等について学んできました。最近の学会や講習会に参加して思う事として、埋入からオッセオインテグレーションまでは学術として、あるいは術式として成熟しつつ在るのではということと、議論はそのさらに先のいかに長期に健康状態で維持していくかといった事へシフトしてきているという事です。今回、大変著名な先生方の貴重な講演を聞き、いかにして美味しく食べられる一生を支えるかを僭越ながら歯科医師の端くれとして考えました。
明日は休診日ですので、もう一日学んで来たことを整理して明後日からの診療に生かしていきたいと思います。
参加者: 歯科医師 佐藤嘉章
学会最終日。
本日は インプラント埋入に適切な骨質をどう評価するか。抜歯窩に対するインプラント治療。
インプラント周囲炎に対する国内外の診断と治療。について講演を聞いてきました。
3日間を通して、有名な先生方の講演をきいて感じたことは。患者さんの主訴を改善するための治療方針は一つではなく患者さんが訪れた歯科医院の先生との出会いから始まり、その先生の治療のレベル、知識に応じて治療方針は異なります。特に複雑な症例になるほど見解も違います。何が一番いい治療だったのかは治療を終えた患者さんの満足度に限るのではないかと思います。インプラントを入れて満足する方もいれば、それがなくても十分に満足される方もいます。
ただ、患者さんの考え方は様々です。全ての患者さんに満足のいく治療をするためにはやはり沢山の術を持っている必要があり、インプラント治療もその一つのツールです。最前線で活躍されている先生方の症例などをみて感嘆するばかりでしたが、自分の今できる治療に専念し講演で学んだ知識を生かしながら診療に励み日々精進していきたいと感じました。
歯科医師 高橋孝文